大阪市01 — 気になり始め

大阪市の介護相談先|
区の窓口と地域包括支援センター

公開 2026.10.01読了 約4分

介護が必要かどうか迷い始めた段階から、相談できます。地域包括支援センターへの相談と、居宅介護支援・介護予防支援のケアプラン作成には、利用者の自己負担はかかりません。地域包括支援センターは認定のあとも相談を受けていて、要介護の方の在宅サービスのケアプランは、主に居宅介護支援事業所のケアマネジャーが担当します。介護の相談先とは、介護が必要になりそうなときに話を聞いてくれる窓口のことです。

大阪市では、介護保険の申請は24区それぞれの保健福祉センター、申請前の相談は地域包括支援センターと総合相談窓口(ブランチ)で受けています。認定の結果は原則として申請から30日以内に出て、要支援1・2、要介護1〜5、非該当のいずれかになります。

手すりを付けた一般家庭の玄関
写真はイメージです
ケアマネジャーの稲津 治奈
稲津 治奈(介護支援専門員・看護師)

看護師として働いたのち介護施設で勤務し、ケアマネジャーに。施設に入居している方と在宅で暮らす方の両方を担当するケアマネジャーの知見をもとに作成しています。

この記事は「ケアマネとは|相談できること・費用・探し方」の中の、大阪市の手続きについての記事です。

「まだ介護というほどではない。でも、このままで大丈夫だろうか」。物忘れが増えた、家の中でつまずいた、食事の量が減った。そんな時期に、大阪市ではどこに何を聞けばいいのかを、窓口ごとの役割で整理します。離れて暮らすご家族からのご相談も、電話で受け付けています。

区役所・地域包括支援センター・ケアマネ|「相談」と「申請」は窓口が違う

テーブル越しに相談を聞く稲津
「まだ介護保険の前」でも、話を整理するところから始められます

介護の入口で迷いやすいのは、相談する場所と手続きをする場所が分かれていることです。大阪市の場合、おおまかには次の3つに分かれます。

窓口主な役割こんなときに
区の保健福祉センター(区役所内)要介護認定の申請の受付、介護保険の手続き認定を受けると決めた/介護保険証のことを聞きたい
地域包括支援センター高齢者の暮らし全般の相談、介護予防、申請の手伝い何から始めればいいかわからない/申請するべきか迷う
ケアマネジャー(居宅介護支援事業所)認定のあと、ケアプランを作りサービスを調整する要介護の認定が出た/在宅サービスを使いたい

「まだ申請するかどうかも決めていない」段階なら、まず地域包括支援センターが向いています。担当の地域は住所で決まっているので、区役所に電話して「この住所の担当の地域包括支援センターはどこですか」と聞くのが早い方法です。

ケアマネや窓口に相談する前に、メモしておくこと

メモをとる稲津
気になり始めたことや暮らしの様子を紙に書いておくと、話が早く進みます

電話でも窓口でも、最初に聞かれることはだいたい決まっています。次のことを紙に書いておくと、話が早く進みます。

  1. 気になり始めたこと:いつ頃から、どんな場面で(例:「先月から、同じことを1日に何度も聞く」)
  2. 暮らしの様子:ひとり暮らしか、日中は誰がいるか、買い物や食事はどうしているか
  3. 体のこと:かかりつけ医の名前と医療機関、飲んでいる薬、最近の入院や転倒
  4. 本人の気持ち:「家にいたい」「人の世話になりたくない」など、本人が口にしていること
  5. 家族の事情:誰が主に関わるか、遠方の家族はいるか、仕事の都合

特に本人の気持ちは、あとでケアプランを作るときの軸になります。家族の心配と本人の希望が違うことはよくあるので、両方を書いておいてください。

申請から結果が出るまで

相談の内容に笑顔で応じる稲津
相談先が分からないときは、まず電話で状況を伝えるだけで大丈夫です

要介護認定は、申請のあと、調査員による聞き取り(認定調査)と、かかりつけ医の意見書をもとに審査されます。介護保険法では、結果は原則として申請から30日以内に出すことになっています。

結果は「要支援1・2」「要介護1〜5」「非該当」のいずれかです。非該当でも、市の一般介護予防事業(体操や通いの場など)に参加できる場合があります。また65歳以上で、基本チェックリストによって「事業対象者」と判定されると、総合事業の訪問・通いのサービスを使える場合があります。要介護なら居宅介護支援事業所のケアマネジャーが、要支援なら地域包括支援センターなどがケアプランを作ります。

申請できるのは、65歳以上の方(原因を問わない)と、40〜64歳で国が定める特定疾病が原因の方です。

認定の前でも、できること

手すりのある浴室
浴室・玄関・階段など、転びやすい場所を家族で一度見ておきます(写真はイメージです)

認定を待つ間や、申請するほどではない段階でも、何もできないわけではありません。

医療のことも気になるときは|看護師の経験があるケアマネの視点

高齢の女性と話す稲津
医療が関わる心配は、飲んでいる薬などをまとめておくと相談のときに役に立ちます

糖尿病でインスリンを打っている、在宅酸素を使っている、飲み込みが弱くなってきた。こうした医療が関わる心配があると、「介護の相談でいいのか、病院に聞くべきか」で迷いがちです。

この段階でまとめておくと役に立つのは、飲んでいる薬の一覧(お薬手帳)、最近の入院・受診の記録、主治医から言われている注意点の3つです。ケアプランを作るとき、医療の情報は主治医や訪問看護と共有して組み立てるので、最初にそろっているほど話が早く進みます。

稲津は看護師として働いたのち介護施設に勤め、ケアマネジャーになりました。いまは経管栄養や在宅酸素など、医療的なケアを受けながら暮らす方も担当しています。

ケアマネジャーに相談するタイミング

パソコンで記録を整える稲津
退院が近いときは暫定のケアプランで使い始めることがありますが、認定の結果によっては自己負担になることがあります

ケアマネジャーが担当するのは、ふつうは要介護の認定が出て、居宅介護支援の契約をしてからです。ただ退院が近いなど時間がないときは、認定の結果を待たずに、暫定のケアプランでサービスを使い始めることがあります。この場合、結果が想定より軽い、または非該当になると、使った分の一部または全額が自己負担になることがあるので、始める前に説明を受けてください。

急に転んで歩けなくなった、意識がおかしいなど体の急な変化は、まず受診してください。急を要するときは119番です。介護の相談は、そのあとで間に合います。

大阪ケアマネ相談室では、介護が始まる少し前の段階から、ケアマネジャーが直接お電話でお話を聞いています。どの窓口に何を聞けばいいかを一緒に整理し、ケアプランの作成が必要になったときも、そのままご相談いただけます。

大阪市の窓口と手続き(2026-10-01 確認)

大阪市の公式ページで確かめた、窓口と手続きの情報です。変わることがあるので、手続きの前に各窓口でご確認ください。

項目内容
申請の問い合わせ先お住まいの区の保健福祉センター(保健福祉課・介護保険)
申請書の郵送先大阪市認定事務センター(介護保険)〒557-0024 大阪市西成区出城2丁目5番20号
申請前の相談先地域包括支援センターと、連携する総合相談窓口(ブランチ)。24区に設置
相談窓口の一覧大阪市「高齢者相談窓口」一覧(PDF・CSV)で、担当地域・住所・電話番号を確かめられる
認定の結果が出るまで介護保険法により、原則として申請から30日以内

Summary

  1. 申請は区の保健福祉センター、申請前の相談は地域包括支援センターへ
  2. 相談の前に、気になる変化・暮らし・体のこと・本人の気持ち・家族の事情をメモ
  3. 医療の心配があるときは、お薬手帳・受診記録・主治医の注意点をそろえる

よくある質問

大阪市の介護保険の申請は、どこでしますか?

お住まいの区の保健福祉センター(区役所内)です。家族が代わりに申請することもでき、地域包括支援センターに手伝ってもらうこともできます。

地域包括支援センターへの相談は、お金がかかりますか?

かかりません。介護保険を使う前の段階の相談も受けています。担当のセンターは住所で決まるので、区役所に聞くと案内してもらえます。

認定の結果はどのくらいで出ますか?

介護保険法で、原則として申請から30日以内とされています。調査の日程や意見書の提出によって、前後することがあります。

認定の結果が出る前に、サービスは使えませんか?

急ぐ場合は暫定のケアプランで使い始めることがあります。結果が軽い・非該当だと一部または全額が自己負担になることがあるため、相談してから始めてください。

大阪市の総合相談窓口(ブランチ)とは何ですか?

地域包括支援センターと連携した、より身近な高齢者の相談窓口です。担当地域は大阪市の一覧で確かめられます。

参考にした公的な情報(2026-10-01 確認)

制度や窓口の名称は変わることがあります。手続きの前に、各窓口で最新の内容をご確認ください。

Contact

ケアマネジャーに、直接どうぞ

何をどう聞けばいいかわからなくても大丈夫です。看護師の経験があるケアマネジャーが、お電話でお話を聞きます。相談は無料です。

受付 平日 9:00–18:00(土日祝休み)/大阪市・枚方市・八尾市を中心に、ほかの地域もご相談ください

電話で相談する 072-970-5244